「謝る」と「許す」でカルマに打ち勝つ!

前回の記事で「謝る」「許す」方法をご紹介させていただきましたが、そのメカニズムをお話ししたいと思います。今回はちょっと難しくなりますが、がんばっていきましょう!

それを話すためには先ずは「カルマ」とは何かを知る必要があります。

「カルマ」とは仏教で「業(ごう)」と呼ばれるもので、因果応報のことです。簡単に言うと、人をたたいたら(因)人に叩き返される(果)。原因と結果です。

私達が生まれ、死に、また生まれ、死ぬと輪廻転生を繰り返すのは、このカルマ(業)があるからです。私達一人一人の人生に起こることほぼすべては、このカルマ(業)が原因と言っても過言ではございません。今世、または前世で私達が作り出したカルマ(業)が自分自身に帰ってきているのです。(例外のカルマもあります。)

カルマは、いいものも、悪いものもあります。当然、善の行いをすれば、それが私達に帰ってきます。この善のカルマはあまり考えなくていいでしょう。問題は悪のカルマです。「生きる」ことの本当の意味は少し違いますが、私達の人生はほぼこの悪のカルマから自分自身を心を魂を解放するためにあります。

私達は前世で自分が何をやらかしたか、覚えていません。覚えていても逆に不都合なのですが、それでは一体この負の連鎖をどうやって断ち切れば良いのでしょうか?

実は、それが前回の記事で書いた「謝る」「許す」の意味なのです。私の殴られた経験、あれはカルマなのです。そして、自分の心を見直す=恥じる・反省する・悔い改める=謝る・許す= 負のカルマに打ち勝つ・解消する・和らげる、です。(私達にはもう一つ別のスーパーパワーがあるのですが、それはまた別の機会にしましょう。)

私達の心臓にある魂(心)は本来水晶玉の様に綺麗な丸形ですが、カルマから解放されていない魂は、カルマが毛糸の様なものだとしたら、それが魂にがんじがらめになっているボワボワの毛玉の様になっているイメージです。(あくまでわかりやすい様にイメージです)

そのカルマの糸の一本一本が、まだ解決されていない問題の相手や、物事、権力・お金・色欲などへの執着とつながっているのです。そのピンと張って繋がっている糸を「謝る」「許す」などのパワーで断ち切る、緩めることは、私達自身の魂を救うだけでなく、その繋がっている先の相手や物事をも救う・解放することになるのです。

真理は一日にしてならず。自分と向き合うのは辛いけど、毎日コツコツやっていくのです。コツコツだけど、私達一人一人が例えば一日一つ解放して、1ヶ月に30人の相手に対してこの糸を切ったら、どれだけの人々が救われていることになるでしょうか?

世界を救え!は単なる絵空事の冗談ではないのです。

過去は変えることは出来ないけど、過去の意味はそれによって変えられるのです。
過去の出来事に「感謝」すら出来るようになったら、あなたの勝利です。